2022/06/05 |
HOME > 舞台 >

『ミュージカル るろうに剣心 京都編』の感想を書き連ねる回【ネタバレ】

観劇日:2022/5/29@IHI ステージアラウンド東京

「とりあえず1回観ないことには何も言えない」ということで、6月でいいかなーと思っていたけれどご時世柄「いつ千秋楽になるかわからない」状況からはまだ抜け出せていないので行ってきました。

メインキャスト発表記者会見までした後で公演中止となってしまった『ミュージカル るろうに剣心 京都編』。中止発表から約2年の時を経て、満を持してIHI ステージアラウンド東京で開幕と相成りました。無事に幕が開いてよかったです。本当に。

個人的には、約1年ぶりのステアラです。去年の今頃は、舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士 -大阪夏の陣-を月1で観ていました。楽しかったなぁー。无伝、本当にまたステアラで観たい公演です。面白かった。……話が逸れました。

感想を書くのは好きなんだけど世の中にたくさんある考察とかものすごい細かいところまで観ている視点とかを読んじゃうとどうしてもしり込みしてしまうのですが、2022年に入って「感想エッセイ」ってことでよくね?と思うにいたったので、思ったことをそのまま、箇条書きみたいなかんじでとりあえず書いてみようかなと思います。

この記事には結びがありません。この段落が終わったら、残りは思いのたけを書き殴って終わります。こういう感想を世の中に流すときって、「観たい」と思う人が増えますようにと書くのが定石かもしれないんだけど、わたし嘘をつくのへたくそだし、というか両手離しで0から100まで全員が褒めてたらダメじゃね?みたいなことを理由(言い訳)に包み隠していません。あと、結構な確率で「知らんけど」でごまかしています。ごめん。ご承知おきを。

ゲネプロ記事のメモ

総括

今回で確信したけれど、演出家の小池修一郎氏とるろ剣の解像度並びに解釈が合いません!

公演3時間、ほぼ虚無の顔だったと思います。多分ね。京都編ってただでさえ長いので(実写映画も拾った&つぎはぎの各エピソードはともかく、2本に分けたし)エピソードの取捨選択やショートカット、ぶつ切りの切り貼り、「一応大事だと思われるシーンは全部やりました」状態はしょうがないとわかってはいても「そこ削ったら……そこ変えたら……伝わるものも伝わらない……」とか、「その割にその設定は採用したの!?」「そのシーン、いる?本当に?」とかいろいろ考えてしまって情緒が大変なことに。ただ、あまりにも虚無の顔して流し見しちゃったのであと1回くらい、12,000円のリピチケを買って観にいくかをちょっと迷っています。

でも、宝塚版と歌劇版にあった斎藤一が「剣心」とか「左之助」と呼ぶという死ぬほど違和感漂うアレがなくなってたのはよかったです。いやあれ本当に、ベースが宝塚ルールなのかもしれないけど(そんなものが存在するかも知らないけど)、斎藤一が剣心のことを「剣心」って呼ぶのかなり鳥肌だったんだよ……抜刀斎って呼べよ……。仲良しかよ……。 (訂正:斎藤が名前で呼んでたのは左之助だけだったぽいです(宝塚版の台本より)。ごめんなさい。宝塚版ならびに活劇版で剣心が元新選組隊士の加納惣三郎を「加納」じゃなくて「惣三郎」って呼んでたのとごっちゃになっちゃった。まぁそれはそれで解釈合わねぇわって思ってたんだけど。剣心、(元)敵方の人間を名前では呼ばんだろうよ。)

手放しでよかったのは加藤和樹氏の比古清十郎。100億点。「人類、これが飛天御剣流現継承者・比古清十郎だよ!!!!!」って感じ。あのマントをあんな自在に操れる人が実在したのかよ!!!!!お見事~~~~~~ッッ! とかく最高。最ッッッッ高です。四十三だ。それに付随していうと、剣心と比古のサイズ比率(サイズとか言うな)も良いです。これよこれこれ。

あとなんかステアラの機構を活かしてる感じしなかったんだよな……ただグルグル回って、「使ってまーす」って感じ……。そもそもで京都編は場転が多いのでそういう意味では適したハコだと思うし、具体例を挙げられないのにあーだこーだ何言ってんだって感じだけど、だって无伝のときもっと面白かったんだもん……。无伝またステアラで観たいよ……。

箇条書きの感想たち(大体解釈違いに関連した愚痴)

  • 基本的にショートカット&ぶつ切り&ペーストのオンパレードによる3時間(一幕1時間半・休憩20分・二幕1時間半)なので、原作知らないとなんのこっちゃ?ってなる気がする。最初から最後まで(剣心vs志々雄のシーンにいたるまで)「大事だと思うとこ全部やってつぎはぎ縫いしてみました!」って感じ。
  • 冒頭の剣心の過去(幕末の、人斬り代替わりのとこ)、そんなに掘り下げる必要あったかな? るろ剣に初めて触れる人に対して「緋村剣心はこうして生まれた」をやりたかったのかもしれないけど、わざわざ沖田総司を確立させる意味もちょっと分からないし(だんだら羽織と斎藤一をさらっと出しとけばそれでいいはずじゃないかね?)、何ならゲネプロの記者会見の写真見たら麻璃央氏の顔出すとこ(包帯を巻いてない時間帯)を作っておきたかっただけじゃね……とすら思っちゃった……。知らんけど……。
  • いろんなものをカットしているのに、完全版15巻(だっけ)にあったリメイク設定「全刃刀」を引っ張ってきたのなんでだ……。別に普通の刀でいいだろ……。
  • 赤空のおじちゃん、おじいちゃんすぎじゃね? そんで、別に赤空のおじちゃんが巴のことを知ってる必要はなくね……。なんで巴の存在をやたらとにおわしたんだろって思うけど、まさかそっちもミュージカルやる気か? 悪いことは言わないのでやめておけ
  • 剣心vs斎藤一、斎藤一が神谷道場に剣心の力量を測りに来た時に斎藤一は「任務報告」って言ってるけどお互い抜刀してすぐに「やめんかっっ!!!!!(スパァンッッ!!!)」が来たもんだからどう考えても力量測れてなくね?って思ったんだけど、あれは何? 各自脳内でどんだけの戦いだったかを補填しろということ? 剣心の一人称が「俺」になったのも各自で補完しろって?無理じゃね?
  • 冒頭の過去シーンとかもっと短くすれば剣心vs斎藤できたんじゃないですかねって思うけどどうですかね? 知らんけど。まぁそもそも左之助ぼこられてないしな……(ぼこられたテイかもしれないけどめっちゃ元気やし……衣装着替えるアレそれがあってきれいなままってだけかもしれないけど……)
  • 「拙者は流浪人。また流れるでござる」を神谷道場内でやるなよ。外でやれよ。なんでこれから旅に出る、別れを告げに来た人間(剣心)がわざわざ敷地内に帰ってきたんだよ。なんでだよ。
  • どうでもいいけど「流浪人」を字のごとく「るろうにん」って言わせた意味とは。タイトルにもなってんだから「るろうに」でええやんけ。
  • 京都に行こうとする左之助を止めに来る斎藤一の構えを見た弥彦が「エア牙突」って言ってた気がする。エアってなんやねん。明治やぞ。聞き間違いだったらごめんやぞ。
  • 演出家氏、前からそうだけど蒼紫様をなんだと思ってんだ、アイドルか? 四乃森蒼紫を「江戸城隠密御庭番衆御頭・四乃森蒼紫」として扱ってくれる演出家ならびに監督はいないのか……。実写展開における蒼紫様像がアイドル(ちょっと強い歌手) or ストーカーってなんやねん……(アイドルはわたしがそういう印象を受けたからなんだけど、いやなんかもう多分演者の歌い方もあると思うけどあれ役者じゃなくて歌手って感じがすごくてよ……ぼくはアイドルでもストーカーでもない御頭が観たいです……。)(ストーカー=実写映画版の蒼紫様のことです)
  • 左之助が二重の極みを会得する最終日、なんで、なんで相良隊長じゃなく剣心の亡霊(剣心死んでないけど)を見た……の……なんで……そこで剣心を見る意味……。左之助の過去よ……。なんのための中山道……。
  • 新月村、秒で終わるシーンに割いてる時間も手間もなかったんだろうけど、三島兄が吊るされてたの解せないし、剣心の「幸せになるでござるよ」のあのセリフ盛大にカットで悲しい。実写版もそうだけど、栄二へのあの名言が微妙にカットされてるか丸っとカットされてるかの二択なの悲しい。悲しい……。扱いが、剣心と志々雄を直接会わせた後で逆刃刀折るために一応やっときました、なんだよな……。いや実際必須事項としてはそうなんだけど。
  • 刀狩の張が原作に近くてよかった(実写はちょっときれいすぎたので……)。薄刃乃太刀は舞台にも持ってこれなかったのかぁ……残念だな……。
  • 逆刃刀・真打の茎にあるあの句をちゃんと読まないと意味ないと思ったんだけど、言ってたっけ……全体的に虚無ってたから記憶がない……。たしか、たしか柄の部分割れてないよね……。割れてたらごめんね……。
  • これも無茶言ってる自覚はあるんだけど、伊織は「ごじゃるぅ」と「あくすあくす、ばいばいのあくす」が必須であろうが?????って思っちゃうんだよね……。実写もミュージカルも10歳以下のキッズたちの扱いが悲しいな。
  • 師匠のおうち、なんで開き戸なの……明治だから多少開き戸の建物はあっただろうけど、京都の山奥の掘っ立て小屋(?)なんですけど……。セット作るお金なくなっちゃったのかな?
  • 天翔龍閃の継承後、倒れた師匠を「死なせてたまるか…!」ってなるシーンをギャグにしたのマジ許せんです。うそだろ……おふざけ遊ばしますな……。解釈がマジであわねぇわ。
  • そもそもで剣心と操の出会いからおっかけっこまでのシーンも秒だから、操の蒼紫様への想いがどれほどのものかも伝わらない状態のまま、それでいて蒼紫vs翁が全カットされてるので(先日こんなことがあって云々っていうセリフで終わっている)、蒼紫様(想い人)に翁(育ての親)がぼっこぼこにされた操の気持ちとか「御庭番衆のお頭におれはなる(ルフィ)」と言いだしたこととかもめちゃくちゃ薄っぺらくて、剣心が「蒼紫は必ず連れて帰る」って言った時に操がいの一番に声を出して泣き始めたのも「ハ??????」って感じでしかなくて、なんだろう、全体的に情緒がないんだよね……。
  • わたし葵屋戦めちゃめちゃ大好きなのにミュージカルになったら様々なもの(設定から何から)がぐちゃぐちゃですごく悲しくなってしまった。薫は葵屋戦の時は竹刀じゃなくて木刀だし(竹刀なのは弥彦だけ)、なんかもうちょっとまともに鎌足vs操・薫戦やってほしかったな……。
  • 当然ながら般若くんの「蒼紫様が帰ってきますよ」もないわけで。般若くん……。「このシーン(葵屋戦)はさすがにカットできないっぽいのでやっときました」ばっかり。悲しい。虚無。
  • 葵屋のシーンって結局鎌足の戦いじゃなくアイドルソング(ライブシーン)と比古vs不二戦やりたかっただけじゃんね。男としても女としても志々雄の一番になれない半端ものってところが全然軽いんだよね。強さがわからない。かわいいことしかわからない(かわいいのは本当)。
  • そんで、子役がやってるせいか知らんけど、実写版もミュージカルも弥彦が本当にただの子供なんだよな。なんか、そうじゃないんだけどな。うーん。無理させたいって話でもないんだけど、なんかもっとあったんじゃないかって思ってしまって。当然ながら芝居がダメってことじゃないです。
  • あと、神谷活心流って作中で技名がほとんど出てこないから(柄の下段・膝坐と奥義・刃止め/刃渡りくらい)かもしれないけど、何でもかんでも膝坐で済ませりゃいいってもんじゃないんだけどな?って思ってます。演出家氏、やたらと膝坐言わすよね……。あと膝坐は木刀だからこそあの威力が通じるのではないかね? なぜ竹刀で戦ってしまったのだね?(そろそろ口調がおかしくなってきた)
  • これは演者本人が悪いんじゃなくてキャスティング時点で違うのでは?って感じだけど、SASUKEに出るほど筋肉隆々の彼を空を飛ぶために体を極限まで軽くした蝙也に当てたのシンプルにミスでは? そして大して飛ぶ演出がないからマジで何の人?みたいになっとらんか???
  • 葵屋戦のときに翁が戦闘装束なのマジでなんでなん??????????? 蒼紫様にぼっこぼこにされたって言ってるだろ!!!!!!!!!!!!! じいちゃん生きてるけど戦えねぇよ!!!!!!!!!!!!!
  • 比古vs不二戦、不二のサイズはどうしようもなかったか……と頭ではわかってんだけど、わたし舞台『七つの大罪』で巨人の女の子の演出見たことあって(配信だけど)あれいいなーと思ってたんで、なんかもっと頑張ってほしかったかな……あんなでかいスクリーン持ってる箱なのにな……。人間サイズの人間(???)と戦っても比古の強さは伝わらないんだよ……かっこいいってことしかわからないんじゃダメなんだよ……。『るろうに剣心』という作品の中で、比古清十郎がいかにジョーカーであるかが伝わらないとダメなんだ……(と、思っている)。
  • 剣心vs蒼紫戦の「目覚めるときは今なんだ!」のセリフも大幅カットで、本当に蒼紫様の扱いが雑。悲しい。つらい。観柳編やってないから当然なんだけど、なんで剣心と蒼紫様が戦うのか、蒼紫様が「最強」にこだわるのか、蒼紫様の過去とか苦しみとか闇とかがまったく伝わってこない。悲しい。蒼紫様……。
  • 比叡山での剣心vs宗次郎、宗次郎が技を出す前に剣心が「縮地」とか言いだして、「一回見てから判断しなよ」って思っちゃったけど原作どうだったっけね……。さすがに原作は家にないので確認できてないけど一回、”二歩手前”見せてからじゃなかったっけ……。あのステップだけで縮地って判断するのさすがに無理矢理くね?
  • これは演出とか全く関係ないけど、実写で神木君がやったところを加藤君がやってんのプレッシャーが超ド級にエグいよね。似たような境遇(子役のときに注目されてここまでみたいなこと)で同じ役をやるって。エグさの極みじゃんね アッー
  • 比叡山アジトに蝙也と夷腕坊が帰ってきてんの意味わからんのだが????????????? なんなの????????????? 演者の出番を増やすためなの?????????????(知らんけど) 外印が入ってんだから志々雄のもとに帰ってくるわけないだろ!!!
  • 由美さんの最期、セリフと行動が原作と順番違うんでなんかすげー違和感だった。変える必要あったか????? なんで順番変えたの? 志々雄の「こいつのことは俺が一番よくわかってる」からの「志々雄の戦いの役に立てて嬉しい」じゃだめなんか? お???
  • 由美さんのデコルテは国宝です。
  • 志々雄戦、無限刃の火が出る演出はよかったけど、志々雄様には由美さんだけをそばに置いててほしいかったな……ほかの女はべらしてんのやだな。遊女いらん。画面の華やかさの問題かもしれないけど……知らんけど……。

だいぶ書きなぐったけどやっぱり偏りがすごいので、もし12,000円のリピチケを買う気になったら、もう1回観にいって中身を更新するかもしれません。しないかもしれません。お金は大事なので。

おしまい。

同じカテゴリの記事

舞台

関連タグの記事


フォロー/シェア

Feedly B! Hatena

今日読まれている記事

新着記事