2018/03/22 |
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劇場に行く理由ってなんだろう?/できれば映像だけで済ませたくない舞台の魅力の話 #btpアドベントカレンダー

「てちめも」への訪問ありがとうございます。タチバナ(@tcbn___)です ☻

最近モチベーション上がらなくてあまり書けておりませんで、こちらの企画に参加させてもらいました。

はじめに

この記事はわたしが参加しているブロガーコミュニティ「BLOGGERS TEA PARTY 」内の「リクエストアドベントカレンダー」企画です。
前日の「monograph」の堀口さんからバトンをもらい、本日3/22は当ブログが記事を書きます(monographさんの後ということでど緊張しています)。明日は「また一つ賢くなってしまった」の8さんが記事を更新予定です。



リクエストアドベントカレンダーについての詳しい説明はこちら

お題:
舞台や演劇などをよく観覧されている印象のキセさんですが、ずばり魅力はなんでしょうか?(例えば同作品のアニメや映画との違いなど)

どなたからのお題かは存じませんが舞台の話題振っていただいてありがとうございます!
せっかくなので2.5よりの話を中心に、暑苦しく書いてみたいと思います(当社比)。

↓これは去年観た作品の一部。

魅力1「全部観れる」

さて、舞台の魅力ということでわたしなりに拙い頭で一生懸命考えてみました。

いわゆる「推し」というのがいないわたしの観劇スタンスというのは「原作を知ってたら(好きだったら)わりと積極的に観に行く」「原作知らなくてもちょっと気になって、チケット取れそうだったら観に行く」です。
そのタイトルがついてりゃなんでもいいのか!と言われるとそういうつもりはないんですけど、まぁそう見えても仕方ないかもしれません。

ただ、わたしの場合それは映像や舞台問わずなので、それがアニメ化だったとしても、映画だったら軽率に観に行くけど(最近ちょっと映画館遠のいてるけどな……)テレビアニメだと追っかけるのちょっとだらけるかもって感じ。メディア展開されることをシャットダウンしていることはまずありません(そのつもり)。

で、そんな中でここ最近の観劇率の上昇は何かなって考えたんですけど、まず1つ目。
舞台って、 全部観れる んですよね。舞台の隅から隅まで。照明が当たってるところ全部。
もちろん人間の目は2つしかありませんから、1回の観劇ですべての演者のすべての動きを抑えてるわけじゃないんですけど、それでも自分の意思で観る場所を決められるんです。

これが映画やドラマになるとそうは行きません。下手すりゃ原作だってそうはいかない。
撮影されてない、描かれていないシーンは観ることができませんし、例えば漫画だったらそのコマに登場してない、あるいは見切れてるキャラクターについてまるごと知る、なんてことは不可能です。

でも、舞台だとそれが比較的自由にできるんですよ。
例えば、Aさんがとあるセリフを言ったとして原作や映像作品でBさんの反応しか描かれてなかったとしても、舞台ではその場にいるCさんやDさんの反応を観ることだって可能です。
原作至上主義の場合は、原作で描かれてないことを勝手に表現するな!とかなるのかな?なんてよぎったりもしますが、わたしは原作に描かれていないことを舞台上で表現するのは一つのパターンとしてありだと思ってるし、そういうのが観れたら嬉しい。それは正解かもしれないし、正解じゃないかもしれない。シュレディンガーのなんとやら、ですね(?)。

チケットが取れなくて泣く泣くライブビューイングに行くことも多々ありますけれど、本当は、できれば、なるべくならば現地の空気を吸いながら観たいなぁと思います。
映像作品だとCGとかでマシマシにできる表現も舞台上で人間ができることは限られるし、ストーリーにもよりますけれど「演者達がいかに命を削って生きてるか」を感じる一瞬もある。
劇場に行くとそれを観ることができる。観劇の良さの一つめはまずそこかなーと。

演者が命を削っている感じというのは、時としてあまりの緊張感で観てるだけなのに手に力が入ってしまって最強にしんどいときもありますけどね……(演劇ハイキュー”勝者と敗者”の時の話をしています)。

なので、舞台の円盤が発売されるとなった時に「全景映像(定点カメラからの映像)」が収録されてると「神!!!」と思います。プレイバックできるし、舞台の隅から隅まで全部映ってる。全景映像最高です。

魅力2「未来に生きてる」

2つ目。大げさなようで大げさではないこと。というか人間は過去には戻れないので全人類はみな、未来に向かって生きてるんですけど、そういうことではなく。

ふと思い立って1週間前にチケット探したら見つかったとか、諸事情で急遽余ってしまったチケットを譲っていただくとか、当日券で急に行く、なんて場合でも無い限り、わたしが行く作品は3ヶ月先とか下手したら半年先なんてことが多く(4月に観に行く『ラ・カージュ オ・フォール』のチケットを取ったのは去年の10月だし、7月の劇団四季『アラジン』のチケットは今年の1月に取ってもらいました)、目の前のことをこなして生きるのに精一杯だけど半年先の予定を組んでそこに向かって生きているといっても過言じゃ無い時がたくさんあります。
なんなら今だって、烏野高校メンバーの卒業が決まっている演劇ハイキュー!!2018年秋公演に向かって生きてるとこあります(春公演ですらまだ始まってないのにね)。

先日観劇した『ヘッズ・アップ!』というお芝居を観てから思ったことなんですけど、チケットが取れてから実際に観劇するまでの日々ってドキドキとかそわそわとかが止まらないんですよね。だって、わたしはその作品を観たくて、その作品を作り上げてくれる演者、スタッフ各位を信じてチケットをとったんだもの。

チケット先行の結果が出たらスケジュール帳に予定を書き込み、チケットを発券したら座席を見ながらわくわくし、前日はまだ観ぬステージのことを考えながら寝付けなかったりもするし、いざ当日がくると開場時間めがけて家を出て、グッズを買ったりパンフレットを買ったり、チケットを片手に大事に握りしめながら入り口に並び、もぎられながら席最寄りの扉を案内してもらい、ドキドキしながら座席につく。

わたしは今東京に近い場所に住んでいてフットワーク軽めに動けているけれど、地方公演に行くとなればさらにそこに新幹線/バス/飛行機を押さえ、ホテルを押さえ、劇場最寄り駅と劇場までのルートやかかる時間を調べ、行き先の美味しいものを調べ、前日には荷造りをするという下準備が追加されます。

徐々に埋まる座席。お隣さんは初観劇っぽいな(ドキドキするね)。前に座った人は何度か観ている人っぽいな(ネタばれしゃべらないでね)。開演まであと何分?斜め前の人来てないけど大丈夫かな(途中で来られて視界さえぎられるのやだな……←うっかりこぼれる本心)。

何度か呼びかけが入る上演中の注意事項。「まもなく」と言うところで入る登場人物(出演者)たちからの影ナレ(作品によってあったりなかったりしますが)。幕が上がることへの心の準備をする。スマホの電源を切る。いよいよ外界から遮断されて、劇場内にブザーが鳴り響く。照明が徐々に暗くなる。非常誘導灯が消える。準備は整った。ようやくお芝居の幕が開く。

物語が始まる。進む。休憩があったりなかったり。

「うれしい」「たのしい」「かなしい」「つらい」「はらだたしい」「しんどい」

感情を揺さぶられながらすごした約2時間が終わり、幕が降りる。

「役」から「演者」に戻った彼ら・彼女らの顔を観る。尊敬の気持ちを込めた拍手を送る。

あぁ、そうだ、それら全部を含めて、チケットを買った瞬間からカーテンコールまでずっとどきどきわくわくしてきたし、それのために頑張ってんだな、わたしは未来に生きるために頑張ってんだな、「観劇する」ということの、そういうところが好きだし、わたしに取っての魅力なんだろうなと思います。

魅力3「どこにだって連れて行ってくれる」

3つ目。どこにだって行けるし、いろんな場所が一つのステージ上に錯綜している。これも舞台ならではだと思います。
どこにだって行ける、というのは、その世界の中に入ってしまえばどのメディア展開でも同じですが、漫画だったらコマが変わるしドラマや映画だったらシーンが変わる。
だけど舞台では例えば「東京のどこか」と「関西のどこか」が同時に存在することができるし、「A vs B」と「A vs C」が同時に存在することができる。

次元を超えた演出ができるのも、舞台ならではです。
演劇ハイキュー!!は実際の試合では起こりえない、ネットという存在を超えた各ポジション同士の戦いが勃発してたりするし、先日観劇したミュージカル『少女革命ウテナ』ではウテナvs樹里先輩とウテナvsミッキーの決闘が同時に勃発してたりする。

前述の通り、原作(漫画)や映像作品ではコマやカットが変わることのほうが多いだろうから、そうはいきませんよね。
キャラクターが存在していることを観る以外の、舞台ならではの演出を観ることもまた、観劇の魅力かなと思います。

魅力4「確かにそこに、存在している」

4つ目。いわゆる2.5次元の舞台に関して、というところになりますが、観終わってからぽろっと口から溢れる言葉の一つに「生きてた……」とか「存在した……」とかがあります。
好きな作品の好きなキャラクターが確かにそこに存在しているのを観ることができる。嘘じゃない。本当にいる。その感覚ってすごいことだと思うんですよね。

小夜ぴ、そこにいたなーーーとか。刀ステの本丸実在したなーとか。

彼ら(演者)は絵じゃないから原作と違うところもあるし頭身だって違うし髪型だってウィッグと言えど完全再現ができるかって言ったらそうじゃないこともあるし、アニメ化済とかアプリ発とかで声優さんがついてる場合がほとんどだから当然声も違うし(声優さんの声帯装備してますか???って人もたまにいるけど)、アクション1つにしても原作ほど高くジャンプしたり原作ほど勢いのある戦いができたりするわけじゃない(上手な人も動ける人ももちろんいるけれど、あくまで原作と比べた場合の話です)。

でも、原作で見ていた、読んでいた登場人物たちは、確かにそこにいるんです。
これをどう伝えたらいいか、どう説明すればいいのかがわからないし、オタクの脳内補正(フィルター)だろって言われたら「はい、そうです」としか言えないんだけど、この存在感がものすごくわたしは大好きで、「あ、いるんだ」って思うと涙が出てきます。2015年の冬、初めて演劇ハイキュー!!を見たときの衝撃は今も忘れられません。

今思えば、ここまで2.5次元舞台を観に行くようになったのって演劇ハイキュー!!の初演を観てからな気がします。あの時は完全に興味本位で取った宮城公演でしたけど、あれを観に行ってなかったら今のわたしはありません。

キャラクターが確かにそこに存在するって、ものすごいことです。会えるって、奇跡みたいなことです。
お芝居ってチケット代そこそこするし(宝塚とか劇団四季みたいに席にたくさんのランクがあったり、学生料金があったりすれば別ですけれど)、そう簡単に観に行けるハードルの高さじゃないかもしれないけど、それでも、お芝居嫌いじゃないって人、2.5にアレルギーない人には、積極的に観てみてほしいと思ってます。
演劇ハイキュー!!を観た、男子の感想が聞きたいよわたしは!!!

魅力5?「同作品のアニメや映画との違い」

振っていただいた部分にも触れてみます。5つ目。

展開される場所も作り方も違うので、基本的には「みんな違ってみんないい」だと思います。基本的には(大事なことなので2回言いました)。
そもそも違って当然なので、あとはいかに自分の理想に近いと思えるか、が大事かなぁと。原作ありきの作品でアニメとお芝居を比べるのは畑が違いすぎるので割愛です。

こちとら人生の2/3はオタクやってますから、ビジュアルがあまりに違い過ぎれば「こんなの○○じゃない」ってテンプレみたいなこと言いますし、まぁなんとなく、なんとなくですけど、舞台化のときのほうが、原作リスペクトというか、原作の姿を見せてくれる率が高いので(実写映画BLEACHの話をしています)、1つの作品が舞台化も映像化もされました!ってなったときに舞台を勧めてしまうことのほうが多い気がしますがそれも確実ではないです。

例えば、実写映画のビジュアルが現時点でアレだからと言って、2016年のロックミュージカル『BLEACH』を絶賛できるか?と言えばストーリー駆け足すぎて手放しでは勧められない(ただし修兵くんはめっっっっちゃ本物だし雛森ちゃんや乱菊さん、ルキアの歌唱力は最高)から実写映画見てからじゃないと何とも言えないけど、『るろうに剣心』の舞台(宝塚雪組公演)と実写映画(佐藤健主演の3部作)のどちらを進めるかと言ったら迷うことなく舞台を進めます。

あと、舞台の場合、座長(主演)が似たり寄ったりってことがないのでそこもまたいい点かも?
(本人の意思かどうかはわかりませんが昨今流行りの少女漫画実写映画って、キャスティング大体同じっぽく見えるから……)

本当はそれぞれの魅力をしっかりと自分の中で噛み砕いて、綺麗にそれぞれの良さを語るまでできれば、もう少し、自分の観劇感想メモもマシになるのかな…… うーん、難しい。

おわり

いただいたテーマにそって書けているかあまり自信はないのですが、ドンびかれそうな文章を書くのもたまにはいいですね。

そこにいる。そこにある。全部を観れる。生きる活力になる。
簡単にいうとそんなところかな。張り切って書いてみましたが、これは間違いなくあとで恥ずかしくなるやつですね……w

今年の観劇本数がどれくらいになるかはまだわかりませんが、冒頭に書いたとおり「原作を知ってたら(好きだったら)わりと積極的に観に行く」「原作知らなくてもちょっと気になって、チケット取れそうだったら観に行く」スタンスで今年も行こうと思います。
軽率に誘ってください。おすすめ教えてください。行ける範囲で行くので。

と言ったところでおしまい!

明日のアドベントカレンダーは「また一つ賢くなってしまった」の8さんです!よろしくお願いします!



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