2015/12/12 |
HOME > 雑記 >

『エースをねらえ!』お蝶夫人(竜崎麗香)へ綴るラブレター|好きなキャラ Advent Calendar 2015

この記事は、「好きなキャラ Advent Calendar 2015」の参加記事です。

はじめに

さて今回は「好きなキャラ」ということで、おそらく私世代には『エースをねらえ!』ヲタなどいないだろうと思われるなか、なかなか語る機会もないのでいっちょやってみる次第です。これで『エースをねらえ!』を読んでくれる人が出てきたらそんなにうれしいことはありません。面白いよ!!!

この記事はこんな人に向いています

  • お蝶夫人って誰?って人
  • 『エースをねらえ!』が好きな人
  • 中でもお蝶夫人こと竜崎麗華が一番好きな人
  • 『はいからさんが通る』みたいに絵柄変わってもいいからまたアニメ化してほしい人(それはわたしです)

エースをねらえ!とは

まずはお蝶夫人を語る前にエースをねらえ!についてざっくりと。

名門・県立西高テニス部に入部した主人公の岡ひろみが、部内のいじめにはじまる様々な苦難を乗り越えて一流テニス選手へと成長していく過程を描く。

原作漫画は、『週刊マーガレット』の1973年2・3合併号より1975年5号まで連載され、いったん完結。その後、アニメ版第1作の再放送による人気上昇を受けて第二部として再開され、1978年4・5合併号から1980年8号まで連載された。

wikipedia – エースをねらえ! より

おそらく作品自体は知っている人も多いでしょう。70~80年代に大流行したスポ根テニスマンガです。2度にわたるアニメ化、上戸彩さん主演のドラマ実写化などもされてます。
ちなみに西高のモデルは埼玉県立浦和西高等学校らしいですね。作中で「東京ではない」ことは描かれてるんですが、具体的な県名は出てないのですよねー。

作品を知らなくても、オープニング曲を知っている人もいるのでは?

お蝶夫人という人について

いよいよ本題に入ります。私がエースをねらえ!で一番好きなのは、宗方コーチでもなく藤堂さんでもなく、お蝶夫人その人。
この人です。

基本情報

本名:竜崎麗香(りゅうざきれいか)。
主人公である岡ひろみがテニス部に入ることになったきっかけを作った人です。作中の女性キャラクターの中で、ひろみのことを誰よりも可愛がり、大切に大切にしています。とにかく美人。名は体を表すとはまさにこのこと。さんざんテニスをしているのに肌は白く、並の高校生相手にはバレエのような美しいフォームでプレイする。そんな人です。

初登場時は高校2年生(たぶん)。「そのプレイは舞う蝶のごとし」と言われた名テニスプレイヤー。
女子テニス部レギュラートップの座をほしいままにし、シングルス・ダブルスともに負け知らず。本来なら先輩であるはずの高校3年部員すら敬語を使うという、そりゃまぁお強い人です。父親は庭球協会理事長で、お蝶夫人の強さは父親仕込みっぽい。話し方「~~でしてよ」とか「よくって?」とか。一人称は「あたくし」です。あたくして。お蝶夫人以外に使ってるのデヴィ夫人くらいかよ(適当)
※お蝶様の年齢設定は謎いというか、そもそも『エースをねらえ!』の時列系は十数年読んでていまだによくわからないので誰か解説してください……。

そんなお蝶夫人ですが、おそらくは強すぎて誰もお蝶様に逆らえない環境に浸っていたために、自分の言うことを聞かない人間は西高にはいないと思っているフシがあります。キャプテンもたじたじ。
「お水を」って一言いえば誰かがお水を持ってきてくれるし、練習のあとはラケット持ってくれる人がいるし、とある試合の日、主人公であるひろみが「お蝶夫人にタオルを渡すことになっている」とウキウキしていたりするし。一部員がタオル渡す係りを喜んで引き受けている・またそれをうらやましがる人がいる。すごい存在です。
また、ダブルス戦でお蝶様と組めるのは西高女子テニス部部員にとっては名誉なことのようで、3年生がなんとしてもお蝶様とダブルスを組みたいと必死になっているシーンなんてのもあります。
作中では17歳とか18歳とか、いうても最終回付近でようやく20歳前半そこそこだと思うんですが、あんな同年代いないよ…信じられない。昔はお蝶様がとても年上に見えたものですが、いつの間にか年下っていうか、もう宗方コーチが亡くなった年齢も越えてしまいました、うそだろ。

孤独な女王

とまぁそんなことばかり書いているとただのやなやつに見えますが、そうじゃないのです。お蝶様の”核”は、結局のところ主人公である岡ひろみのことをずっと大切に思っているところ。ただ、それが一方通行なのがお話を読んでい切ない……。でも、それがイイのです。
美しさも強さも知識も持っていて(お蝶様は国立大学一期ストレートパス。法学部に進学します)、それなのに孤独。そこがたまらなく好きです。

お蝶様は本当に本当に孤独な人です。

ひろみだけでなく、「自分を選んでほしいと願った相手」にことごとくフラれるというか、想い届かずというか、自分を追ってくれる人はいるけれど、追いかけさせてくれる人はいない。そんな孤独な一面があります。

高校生テニスプレイヤー(女子)のトップの座に君臨し周囲から愛されているように見えても、一番愛されたいと願う相手には愛されていない。女王ゆえの孤独。お蝶様は”王者の悲哀”そのものなのです(”王者の悲哀”はお蝶様と同級生の尾崎さんの名言です。孤独なお蝶様を大切に大切に想い続ける西高男子テニス部キャプテン・尾崎勇にまつわるエピソードは、作中あまり多くは描かれていないもののその愛情の深さに打ちひしがれて泣けるポイントです。今回はお蝶様のお話をしたいので割愛しますが、ぜひ原作を読んでみてください。)

さて、お蝶様からしてみれば、岡ひろみという後輩にテニスを手取り足取り教えたのは自分だし、ラケットをあげたりアドバイスをしていたのも自分です。ただしそれは、ひろみが宗方コーチに見つかるためでも、藤堂さんがひろみを見つけるためでもなかったはず。

ひろみが西高テニス部に入部するまではテニス部はお蝶様の独壇場で、彼女の実力もその美しさも、テニス部にかかわる人間すべてが目にしてきたはずなのです。でも、それでも宗方コーチも藤堂さんもひろみを選んだし、ひろみ自身も一番にお蝶様を選ぶことはしなかった。報われませんね。
いや別に、誰かに見つかるためにテニスをやっていたかというとそうでもないのですけれど、お蝶様は「日本のテニス界の夜明けはいつ来るのだろう」と崩れ落ちる自分の父親の姿を見て、自分がテニス界に夜明けをもたらすのだと決意して、テニスを愛し、戦い続けていました。
相当な精神力がなければ、いくら実力が備わっていても90連勝以上の成績を収めることはできなかったはずです。そんな中で「自分のことを愛してほしい、自分のことを見てほしい」と思った数少ない相手に想いが届かないというのは、少しの衝撃を与えればもう崩れ落ちてしまいそうなものですが、そこで折れないのがお蝶様の強さですだと思ってます。

唯一、ひろみだけは彼女なりにお蝶様のことを尊敬、敬愛していて、3年生が卒業してしまったら一緒にテニスをできなくなるのがつらい、自分だけおいていかれてしまうなどと涙するほどに大好きなのですけど、そこもまた切ないかな、愛情のベクトルが違うので交わらないのですよね……。

一番そばにいてほしいのにいてくれないならと、それゆえにひろみのことを突き放そうとしたこともあるのですが、どうあがいても結局のところ彼女がかわいくて仕方ない。お蝶様にとって岡ひろみという人物は、冷たくしようと思ってもできないし、それどころか、お蝶様が今まで組んできた誰よりもダブルスの相棒として組みたい相手だったのです。

お蝶様珠玉の名シーン(ようするに私が好きなシーン)

マーガレットコミックス単行本(なんと当時の値段だとコミックス1冊360円!)はもう買う術が皆無だと思うので、集英社から出ている文庫版で紹介しますね。

その1、文庫版『エースをねらえ!』第2巻 52ページ

「だれです あたくしのパートナーを動揺させるようなことを言うのは!!」

お蝶様とダブルスを組むことになったものの実力が追い付いていないひろみ。お蝶様の連勝記録を自分が止めてしまうというプレッシャーからミスを連発し、テニス部員から「敵よりも頼りない味方のほうがおそろしいっていうけどほんとね!」とまでささやかれてしまうのですが、そこでお蝶様がギャラリーを鎮めるのに放った一言です。

このシーンのお蝶様が超絶かっこよくて大好きなのです。
部活での練習中はエラーとかミスばっかりでいらいらしていたひろみをパートナーと呼び、「コートには味方である自分がいるのだから落ち着きなさい、負けてもあなたのせいじゃない」と諭します。半端なくかっこいいです。

その2、文庫版『エースをねらえ!』第3巻 220ページ~253ページ

「きなさい 死にものぐるいで。」
「さいごよ、どれほど力が付いたかあたくしにしっかり見せなさい。」

全日本ジュニアチーム設立のため、全国から高校生テニスプレイヤーが集結して試合を行い、勝ち残った男女各8名を選抜する。そんな一大プロジェクトが作中で行われるのですが、一次予選・二次予選はトーナメントだったところ、三次予選がすっ飛ばされいきなりの決勝選抜と相成ります。
ただのトーナメントで有能な選手の取りこぼしを防ぐため、各選手がランダムに指定された4名と戦い、その試合結果をもとに選抜する。3勝以上しなければジュニアチームメンバーには選ばれないだろうと思われる中、ひろみは緑川蘭子(宗方コーチの妹・高身長で実力もかなりもの。通称”加賀のお蘭”)とお蝶様、そして宝力さん(同い年のライバル的存在)となんか全然知らん人と試合をすることになります。
しょっぱなのお蘭との戦いで負けてしまったひろみは、お蝶様に全力でぶつかり勝利しなければならないという重圧に押しつぶされそうになるのですが、これはその試合開始のときにお蝶様がひろみへかけた言葉です。

自分の元から去って行っても、想い人を奪われてしまっても(奪うっていうと語弊あるけど)、それでもいい、自分とひろみが同じ高校生という土俵に立っている最後の試合を前に、自分の残るのは楽しかった思い出だけ、というお蝶様。
ハァ~~~~~~~せつねぇよ…………。

本当はもっとあるんだけど

全部書くと原作読まなくてもいいや、みたいな流れになってしまうのは嫌なので、この辺で終わりにします。
“王者の悲哀”竜崎麗香が登場する『エースをねらえ!』ぜひご一読あれ。

ちなみに、今年の9月くらい?に開催されたスポコン展でもエースをねらえ!がフィーチャーされており、お蝶様もピックアップされてました(クリアファイル買いました)。
さらには今、2015年だというのに新作グッズなどが出ており、戸惑いを隠せません(お蝶様のラバストとラバーコースター買いました)。

2014年に開催されたわたしのマーガレット展ではお蝶様のメニューがあったのでもちろん食べました。運ばれてきたとき、すでに蝶の羽折れててへこんだ。

エースをねらえ!プレート食べる!お蝶さまのチョコレートすでに羽が折れよる!

A post shared by タチバナ tachibana / TC (@tcbn_) on

右:運ばれてきたお蝶さま 左:本来はこうなるはずだった

A post shared by タチバナ tachibana / TC (@tcbn_) on

そしてわたしのつたない文章よりも超絶いいことたくさん書いてあるすばらしい記事を見つけたので貼っておきます。ぜひ読んでください。

これは完全なる余談ですけど、わたしの絵ってたぶんエースをねらえ!に相当影響されているんですよね。まぁ十数年も読んでれば自然とそうなるよね……いや好きだからいいんですけど(※エースをねらえ!の絵に関しては)。

おしまい。
たぶんこれまでもこのさきも、お蝶様が大好きです。

同じカテゴリの記事

雑記

関連タグの記事



匿名でメッセージなど送れます。
感想など一言投げていただけると嬉しいです。
お返事はTwitter経由で行っています。

フォロー/シェアしてもらえると嬉しいです

Feedly B! Hatena

今日読まれている記事

新着記事