2017/12/29 |
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劇団☆新感線『髑髏城の七人』season月<下弦の月>を観てきたざっくり感想文まとめ

「てちめも」への訪問ありがとうございます。タチバナ(@tcbn___)です ☻

観てきた!!!!!
かの有名な(※当社比)、劇団☆新感線のお芝居を観ることができました。ゲキシネなどなど気になっていた作品は多々あれど、チケットを調べたり取ったりしてなかったのですが、今回ついに、ものの見事に演者に釣られて行ってきました。


当初はseason花・鳥・風・月のすべてを観ないと話わかんないのかな?と思っていたのですが決してそういうわけではなく、ベースとなるストーリーを役者を変え演出を変え上演しているそうで、ライビュでもいいからもっと早く観に行けばよかったなーと今更ながら思います。

※ネタバレなど多少あります※

はじめに

本作は1幕が1時間半、休憩20分を挟み2幕が2時間という長丁場のお芝居だったのですが、4時間という尺を感じさせない、素晴らしいものでした。笑いあり涙ありアクションあり、本当に本当に楽しかった。
あまりに圧倒されたのでいつも以上に測量野帳への感想殴り書きがまともに書けなかったので、少しずつ少しずつ記憶の糸をたどりながらこの文章を書いています(あと、これ書いてる日の夜に舞台『刀剣乱舞』のライビュが控えているのでそれより先に書いておきたいのも正直なところ…!記憶と感情がごっちゃになってしまう)。

キャンセルかな?でぽろっと出た(劇団☆新感線公式アカウントがキャンセル流れが出ましたってツイートしてくれてた時期の)チケットを買ったのですが、そのおかげなのかなんなのか前方ほぼまんなかといういい場所で観ることができまして、もう本当にラッキーでした。行くって決めてよかった。

来年は2.5次元以外のお芝居も積極的に観ていこうと思いつつも、その手のお芝居は割と2.5よりもいいお値段するのでチケット1枚買うのも勇気がいるのですが(ザ・庶民)、やっぱり気になったものは勇気を出して観に行くべきですね。
そういう意味では、来年は奮発したお芝居の予定がすでに1本あるので今からとても楽しみです。

さて髑髏城に話を戻しますと、本当に語彙力がないので結果として「たーーーーのしかったーーー!!!!!サイコーーーーー!!!!!」しか言えないのでは????って感じですが、それでも『髑髏城の七人』についてあえて何も調べず観劇してきた感情と、そのあとでちょっとググって知った情報などを交えて書いておければと思います。

なお、今回<下弦の月>を選んだのはもうミーハー魂待ったなしで演者に鈴木拡樹氏と廣瀬智紀氏がいたからで、舞台中も基本的には目玉がその2人を追っていたといいますか、この2人の共演を生で観れる日が来るとは到底思っていなかったので(今となっては当時のペダル観に行きたかったけれど後の祭り)ただひたすらに心のなかで「ハァ~~~~~ありがたや~~~~………!」と手を合わせてたことは包み隠さずここに書き記しておきます。

IHIステージアラウンドのこと

あのステージ!!!!なにあれ!!!!アトラクションじゃん!!!!(こなみかん)

客席は左右どちらかの方向に向かって動いているだけのはずなのに、あのスクリーンの映像によって上下にも揺れている気がして、空を飛んでいる気がして、例えて言うならば東京ディズニーランドのアトラクション、フィルハーマジックのアラジンのシーンのようで、もうなんかいろいろとびっくりしました。しょっぱなから度肝抜かれた。

席が動く、というのは前々から見かけていたものの、それでもあのステージはすごい……!舞台の可能性は無限大です。
スクリーン演出も含めてすごいというのは確かですが、客席をぐるっと舞台が囲んでいて、場転の際はステージ側じゃなくて客側が動く。シーンによっては登場人物たちを自分たちも一緒に追いかけている感覚を味わえる、シンプルだけど面白い、そんな劇場でした。
デジタルな技術がどれだけ進化しようとも、やはりアナログには勝てないのだなぁとしみじみ思います。ちなみにあのステージの仕組みで一番よかったなーと思うのはカーテンコールです。まじで。

逆にいうと、少ないとは言えない場転のたびに席が動き大画面での映像をグワッと視界目一杯で観るので、映像で酔いやすい人はちょっとこの仕掛けは厳しいかもしれません。正直申し上げておきますと、わたしもほんの少しだけ酔いました。

演出のこと

実際に銃を撃ったら火花が出たり、水を使用していたり、人が刺されたときにふすまに血しぶきが飛び散ったり、そういったアナログ演出があるのも個人的には大好きなポイントです。
水に足を取られながらの殺陣って本当に大変だと思うんですけど(陸上より動きづらいだろうから)、かっこよかったんだぁ……。

ところどころで出てくるかなり砕けたギャグの演出なんかも好きだなぁと思います。渡京のクズ人間っぷりが揺るがないとことかすごくよかったし、贋鉄斎おじさんの振り切っちゃってるとこもたくさん笑いました剣花道。
渡京すごくいいよね。あそこまで見事な「コウモリ」っぷりは逆に観てて心地いいですw

余談ですけど、「けんかどう」って最初聞いた時に「花」じゃなくて「華」を想像してたんですよね。
でもスクリーンに「花」で出されてて、「あ、そっちなんだ、意外だなぁ」って思う一面もありました。
確かに贋鉄斎さんが咲かせていた花は素朴なもの(豪華絢爛!って感じではないもの)が多かったし、道に咲く一輪一輪も大切にしていたからなるほど納得ですけども。

舞台上で紡いでいく言葉たちをどんな字で表すのかって、台本を売ったりしない限り一部の人にしか伝わらないこともあるから(劇場とかテレビ放送で字幕があれば違うけど)、スクリーン演出というのはそういうところでも助かりますね。

しかし、劇団ハイキューもこういう感じでギャグやってくれたらいいのにな……。シリアスシーンを笑っちゃいそうな演出にするのやめてほしい……。

おはなしのこと

ストーリー自体はとてもシンプルだったのであまり考え込まずに観れたというか、総合的に見れば(?)善と悪、敵と味方がわかりますくてよかったなーと。

関東、そして天下統一を目論む天魔王と、仲間の仇を討つために天魔王の命を狙う霧丸、霧丸を守り天魔王を止めるため、不要な血の雨を防ぐために進む捨之介。

観終えて反芻しながらこれをつづっている今思うのは、未来に向かって生きるため、大切な人を守るため、大切だった人の野望を叶えるため、仲間の仇を討つため、自分と仲間の居場所を守るため……など、それぞれの野望や信念が錯綜している舞台だったなーとも思います(どんな舞台でもそうかもしんないけどね)。

しかし、それらの信念などは置いといても、終盤で「髑髏城の”七人”ってそういうことかよ!?!?」って思ったんですけどあれが七人で正解なんです……?誰か教えて……。

全員が生き延びるために戦いながら脱出していく中で、七人のシルエットが横並びになったあの一瞬がものっっっすごく美しく、そしてものっっっすごくかっこよくて、音楽の盛り上がり方も相まって観た瞬間に圧倒されて言葉を失ったんですが、でも七人ってあれであってるんですかね!?鍬持ってるただの百姓があんなかっこいいなんて聞いてないんですけど!?

さて、霧丸が熊木衆の下っ端ではなく頭領だった(で、あってるよね…?)という点はわりとあっさり過ぎてしまったなーというのはありますが、途中からもう霧丸が『おんな城主 直虎』の龍雲丸に見えてきちゃって脳内処理が大変でした。いや頭はもっとうまく立ち回るだろうけど、衣装の感じとかがなんかこう……(伝われ)

関係ないけどぼろぼろだった霧丸を無界屋に連れてった当たりで荒武者たちが「そうさ100%勇気~♪」って歌ってたのは笑いました。気持ちはわかるけどさ!wwおかげで最初から最後までずっと、「霧丸」じゃなくて「きり丸」だと思ってセリフ聞いちゃってたよ……w

織田信長という人のこと

織田信長という人間は、本当に本当に人々を惹きつけてやまないのだなぁと思います。髑髏城の七人のベースが、まさか本能寺の変周辺のだとは思いもせなんだ(あらすじすらも読んで行かなかったマン)。

冗談抜きで、毎年1人以上の織田信長を見ている気がします。大河ドラマしかり、ソシャゲしかり、その他マンガ、アニメ、ゲーム、映画しかり。それだけ、織田信長という武将、本能寺の変という歴史的大事件には、様々なロマンが詰まっているのでしょうね。

織田信長という人物によって人生を狂わされた人が一体何人いるのか、今は知る由もありませんが、死してなお誰かを支配し続けるそのチカラや存在感というのは本当に恐ろしいものですね。

登場人物たちのこと

インタビューにつられてCanCam買った(左下にご注目)

天魔王のこと/鈴木拡樹氏のこと

蘭丸の名前が出て来たから、天魔王も捨之介も真名が出てきたりするのかな?と思っていましたがそんなことはなく、結局彼ら(天魔王と捨之介)は信長の影武者ということでよいのですかね……?

冒頭で天魔王が出て来たとき、一瞬そこにいるのが鈴木拡樹氏だとわからなくて(お顔も真っ白だしさ……)、しばらくしてからハッ!となり、「やはりこの人は恐ろしい俳優だ……」と思ったのですが、たまにでる「さて、」と言葉が三日月おじいのそれにしか聞こえなくて(ニュアンス?というか発音がヒロチカっぽかったの……)、もう何が何やら、脳みそが混乱していました。

それでもやはり、あの悪の親玉感はさすがの一言で、「天魔王」の名は伊達じゃないなって思います。勝てる気がしないもん……。

CanCamのインタビューで「天魔王は一番理解しづらい」とご本人はおっしゃっていますけどわたしはわりとわかりやすい…というか感情移入しやすかったなと思います。
影として懸命に生きて来たのに、最期の最期まで、主が口にしたのは自分のことじゃなかった気持ちとか、そこから「信長に変わって自分が天になる」と決意し行動を起こすところなんかは割と感情移入して観ていたかな。
無界屋の住人たちを殺すことや熊木衆を全滅させようとしたことがいいことだとは思わないけれど、自分が天に昇り詰めるための邪魔なものは排除しておくというのはわからなくないです。

鎧や兜、面を身にまとった状態での殺陣は初めてだそうでなかなかに大変だったのでは?と思いますが、ぶっちゃけていうとそれでも捨之介と戦っているときの彼はなんとなく手加減気味に見えたので(実際はどうだったのかは知らんし、超個人的な印象/感覚値の話です)、パンフレットにあった「稽古で演者がそろわないときはドリームチームでやったりする」の一文を読んで以降は彼が福士君とやったらどう見えるのだろうとか、花鳥風チームの誰かとやったらどう見えるのだろうとか、いろいろ考えました。

ふとしたタイミングでこういうことを考えてしまうのは、わたしは本当に三日月宗近の殺陣が好きだからなんでしょうね……。そんなに回数重ねて観ていないけれど。後生ですから三日月宗近としてまたそのお姿を見せてください。あの舞うような殺陣をまた観とうございますという気持ちでいっぱいです。

天魔王の話とはズレますが、三幹部(でいいのかな)もかっこよくて好きです。地味にアホなところを捨てきれていなくて、おまえらよくそれで天魔王のとこに仕えてるなwwってところもありましたけど、とくに女幹部2人はayabambiちゃんぽくてかわいかったなー。
幹部自らがツイスターゲームするとか聞いたことないよwww

無界屋蘭兵衛のこと/廣瀬智紀氏のこと

捨之介&蘭兵衛がタッグを組んで天魔王に向かっていくのかと思いきや、あっという間に天魔王&蘭兵衛のコンビ、というか組み合わせになったのは驚きましたけど、彼の中にいた絶対的な主、織田信長という存在は、誰が何を言おうとも揺らがないんだろうなぁと再度確認させられた気がします。

登場して最初のほうは、手を伸ばしてもつかむことができないような、そんな儚さや妖艶さを持った人だなぁと思っていましたが、天魔王に取引を持ち掛けに行って森蘭丸に堕ちた(戻った)シーンの、信長の仮面にすがるような彼が恐ろしくて、でもとても美しくて。口から血を吐いている姿ですら美しさを感じました。

あぁ、この人はきっと儚いとかじゃないんだ、死してなお、織田信長という人間がこの人のすべてであって、それ以外に彼を支えるものはなかったから、だからこんなにもこのシーンでこの人は美しいんだと、そこですべてを持っていかれたようなそんな気がしました。

蘭丸として生きていた彼も蘭兵衛として生きていた彼も、きっとどちらも本物で、だからこそカーテンコールでは蘭丸ではなく蘭兵衛として登場したのだろうと思いますけど、でもやっぱりわたしは、彼は蘭兵衛ではなく森蘭丸だったのかなぁと思います。

廣瀬君については、セブンデイズの映画ぶりに役者としての姿を拝見しました。
彼の出演作をすべて知っているわけではないものの、CanCamに載ってたインタビューで「殺陣の経験があまりないので」とか言ってたけど「嘘つけ!!!」って思いましたし、蘭兵衛としては水のような、そして「蘭丸としては銀のような動きと空気がとてもよかったので、ぜひとある本丸で刀剣男士にならないかい?ってスカウトしたい気持ちです(欲丸出し)。つーかもうすでにスカウトされててくれ。明石とかなんかその辺の背格好の刀剣男士をやってくれていいよ。

兵庫のこと

アニキー!!!!!かっこいいよアニキ!!!!!
舞台上で常に100%の熱を持って戦う、向きあう、相手にぶつかっていく兵庫の兄貴は本当にかっこいいし、そりゃこんなかっこいい兄貴に出会ったら、荒武者隊だってかっこよくなるよね!!!て感じです。

「抜かずの兵庫」の由来はなんかもっと過去の話とかがっつり出てくるのかと思ってたら、そこまでがっつりでもなかったかな…というのが正直なところです。
でも刀が錆びてたってことは、昔誰かが人を斬るために使ってたってことですよね。舞台上のいろいろなところに視線を向けてしまうタイプなのでその辺聞き逃したかなぁ……(ただもともとは百姓ってことですから、どっかで拾った/その時点で抜けなかった、みたいなことはあるんだろうか。考えを巡らせすぎて収集が付かなくなってきたのでもう1回観たい……)。

雑賀衆も含めてですけど、予想外に戦いによって人が死んでしまうのは驚きました。……が、最後の最後の最期まで、兵庫から教わった信念のもとで戦い抜く荒武者衆はとてもかっこよかった。燦燦七拍子の振り付けが好きです。

<下弦の月>を観終えた今、猛烈に須賀くんの兵庫の兄貴が観たい。さらに言えば、下弦にこの演者がそろってて須賀くんが上弦なの何でだ……?って不思議に思い始めてしまったので、なんで木村了さんが下弦で須賀くんが上弦なのかを肌で感じ取りたい。

<上弦の月>のライビュだけは申し込んでありますけれど、できるなら劇場に足を運びたいです……。”雰囲気を知る”という意味ではライビュでも全然問題ないのだけど、ライビュや編集された円盤映像のなにがしょんぼりするって「今自分が観たい方向とカメラが向いている方向は必ずしも一致しない」というところなので、やはり一番いいのは劇場に行くことですよね……行きたいなぁ……。

おわり

世の中にはまだまだ素晴らしいものがたくさんあるのだと心底思った観劇だったので、<上弦の月>をマジで観に行きたい気持ちもありますし、われらがキングこと竜星涼くんがすでに出演確定している『修羅天魔~髑髏城の七人』Season極は絶対絶対観に行こうと心に決めました。チケットほしい……!

古田新太さんのお芝居も、天海祐希さんのお芝居も、生でこの目に焼き付けたい。……と思って検索してみたら、「薔薇とサムライ」、2018年に上映すんのねーーー!?!?!?行きますうううううう!!!!!

また思い出したら追記します。
おしまい。

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